2022年、バラの花びら作品が誕生しました。緋銅作品の代表作のひとつに挙げられる「バラの花びら」は、我が家の庭先に赤い薔薇が咲いた時期に合わせて、それを作品見本にして制作をしています。赤い薔薇の花言葉は、「あなたを愛している」「愛情」「情熱的な恋」「美」「美貌」です。さらに、緋色の薔薇には、「灼熱の恋」という意味があるそうです。ピアスについて、工具なしで取り付けができることから、同型金具の金色（写真使用）と銀色の2種類をセットにしてお付けしています。TPOに合わせて、金具を交換して作品をさらに楽しんで愛用していただければ幸いです。ご自身用はもちろん、お誕生日、記念日のプレゼントにも自信をもっておすすめします！【日本伝統技法の緋銅とは】江戸時代の頃に発明されたと言われる銅の着色技法です。【緋銅の作り方】綺麗に磨いた純銅を『限界』まで熱して、いいタイミングでホウ砂水溶液の中で急冷することで、銅本来の特殊な緋色の皮膜を定着させる非常に困難な技法です。【銅の色】釉薬や塗料といった発色材料（コーティング）を使用していない自然な発色です。また、仕上げに蜜蝋、研磨剤など一切使用しておりません。＜作家から一言＞銅板からバラの花びらの形を糸鋸で切り出します。ヤスリで成形後に、焼きなましを行い、金鎚で叩きながら立体形状にします。立体形状については、同じ花びらを作るのではなく、叩いた時の変化に合わせています。そのため、このバラの花びらの形状はツクリテでも完全再現ができない1点ものとなります。形状が決まったら、紙やすりとバフを使って磨き上げていきます。この時、磨き残しがあると、綺麗な仕上がりにならないので、丁寧に注意しながら仕上げます。最後の火入れの作業では、銅の融点は1083℃に対して、1,000℃近い温度の火で表面をあぶります。焼きすぎると当然溶けます。表面と裏面を同じような色合い、さらに均一にするためには、高い技術を必要とします。【鮮やかな緋色】最高の緋色は、非常に困難な技術です。・前処理での綺麗な磨き・炎の状態・炙る位置（銅板の火の当て具合）・融点寸前の金属の色の見極め・硼砂水溶液の状態・素早くホウ砂（飽和液）水溶液に入れ急冷するタイミングなどすべての条件を満たしたときに、最高ランクの緋銅が完成します。ここから、純銅を溶ける寸前まで加熱して、いいタイミングでホウ砂水溶液に入れると、ボコ、ボコボコっと…表裏ほぼ均一な緋色になる瞬間は、嬉しくなります。何度見ても、その色合いと輝きに見惚れています。銅がこんなにも美しいものなのか、誰もがこの緋銅を見て感じることでしょう。なお、形状、緋色など同じものは、2つと作ることはできません。自然な色合いと風合いを楽しんでいただける世界にひとつしかない作品として、自信をもって販売しております。＜仕様＞素材：純銅サイズ：縦21mm、横20mm、厚み1.2mmピアス金具：真鍮（金メッキ・メッキ）※取り外しが可能のため、同型の金色と銀色のピアス金具がセットになっております。＜お手入れ方法＞緋銅の色は酸化皮膜を利用したものです。表面の色合いを長く楽しむコツは、使用中、使用後は表面が他のものとぶつからないように管理してください。また、柔らかい布で乾拭きをすると輝きを長く保つ事ができます。チャック付の小袋などに入れておくこともお勧めします。＜赤い色のアイテムのポイント♪＞一般に赤い色は「めでたい、喜ばしい慶事、にぎやか」の意味を表し、「おめでたい色」、「縁起がよい色」とされています。神社仏閣の鳥居の赤、赤飯、赤ちゃん、還暦祝いなど…縁起のよい赤い色のアイテムを身につけましょう。＜結婚7周年は銅婚式＞銅婚式は結婚7年目という家族や財産など、安定する時期を「銅」に例えて、その安定を祝います。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝この作品を実際に見てみたい方は、工房でご覧いただくことができます。なお、予約制となりますので、事前にご来店予約をしてください。