最新 アンテイーク木綿 友禅模様

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商品情報

この布は分厚い黒地の長半纏の筒袖に付いていた袖裏布です。約32x69cm(袖1枚)残り一枚は資料として手元に置きます。胴裏は男性物らしい勇壮な笹に大振りな雀等が手描きされた渋い色調の布。袖裏は楚々とした草花に小鳥が舞う姿。半纏を脱いでも、見えないであろう袖裏にはなんとも優しさが溢れる布地。お人柄を感じさせる裏布達です。この布は、ヨリを掛けた極細木綿糸で織られています。画像9模様は半分に折った際に紋様の向きが揃う様に、上下逆さまに同様な模様が描かれています。画像1、2、3真ん中の両端部分に微かな汚れあります。画像10模様の描き方(若い頃に逸品着物を製作する手描き友禅工房で彩色を担当した経験に依る)手描き友禅の手法を使っています。木綿布に施す事は大変珍しいと思います。以下の説明文は私的なものですのでご承知置き下さいませ。先ず、布巾通りの紙に筆で模様を描く。(一定の長さを決めておく)この布の場合は30cm位の長さ?1、青花(この時代は露草花の青汁)で模様の輪郭を全て写す。(下描き) 2、糸目(約1mm程の先がある細い筒状の物に入れた糊)で輪郭を描く。画像43、直接 細い面相筆で墨書きをする。この手法をカッチンと言います。画像72、3の輪郭の中に染料を含ませた筆で彩色をする。また、この布では葉模様、小鳥等は筆で直接 描かれた部分もあります(フリーハンド)これらの手法で描いている事から、彩色前に布地に防染を施したのでは?と思います。友禅技法で染め上げる為には、その他多くに工程が必要ですが長くなるので終わりにします。この布は絹縮緬ではなく、木綿布なので糸目、カッチンの不揃い、おおらかな彩色等一見 稚拙に見えますが、実のところは高度な職人の技が光る逸品だと感じます。表地の枯れ具合、胴裏布の技法、そして袖布の様子から、江戸期頃の布地と推測致します。額装にして楽しまれるのも一興かと存じます。愛でて下さる方の お手元にお届け出来ましたら幸いで御座います。#木綿古布

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